家を建てる期間と順番【手順と流れを元営業マンが解説】

この記事では、家を建てるための準備段階から、完成までの流れをどこよりも詳しく解説しています。

人生の一大イベントであるマイホーム計画について、段階ごとの注意点や、後悔しないための考え方のポイントを抑えて、効率よく計画を進めてください。

この記事では、主に以下の点について解説しています。
  • 家を建てる期間
  • 家を建てるための手順
  • 段階ごとの注意点
  • 業者への問い合わせポイント
  • 優秀な営業担当者を引き寄せるコツ
  • 業者による土地の違い

住宅メーカー探しは【LIFULL HOME’S】を活用しよう!!

では、地域や価格帯により条件に合う住宅メーカーを簡単に調べることがでます。

  • 条件に合う住宅メーカーを効率的に知ることができる
  • 希望する住宅メーカーだけカタログ請求できる
  • 「家づくりノート」をダウンロードできる

自宅からカタログを取り寄せて、検討する住宅メーカーの候補を選びましょう。

STEP

家を建てるために必要な知識を学ぼう!

【期間の目安:1週間~2週間くらい】

「家を建てよう!」と決めたら、まずは必要な知識を学ぶところから始めましょう!

現代ではインターネット上に多くの情報が溢れていますが、すべての情報が正しいとは限りません。また、予算感や住宅の規模などは、地域により大きく傾向が異なるため、自身の状況に合わせた情報収集が必要です。

事前に情報収集が必要な理由
  • 自身の経済状況と住宅購入の相場を把握できる(理想が上がり過ぎない)
  • 知識を付けることで営業マンのスキルを適切に判断できる
  • 営業マンからナメられない
  • 優秀な営業マンに担当してもらえる可能性が高くなる
  • 営業マンに対する自身の質問内容が変わる
  • あとから起こり得る失敗や後悔に気付きやすくなる

実際に、家を建てるために動き出し商談が始まると、あっと言う間に話が進んでしまうこともあります。特に、土地購入が必要な場合や、建売住宅の場合は、他の購入検討者がいるので短期間で決断を迫られるケースも多くなります。

元営業マン

住宅ローンを利用する場合、基本的に施工会社が決まっていないと土地を正式決定することができませんので、注意が必要です!

一般的な住宅ローンは、土地と建物をセットで審査するので、候補の土地を見つけたときに、施工会社の候補が決まって無いとスムーズに話を進めることができません。その土地に決めるのであれば、土地の申込み(確保)から2~3週間以内には施工会社を決定する必要性があります。

元営業マン

「土地を逃したくない!」と考えて、知識や情報が少ない状況で決断すると、後悔や失敗に繋がることもあります。

家を建てるために学んでおきたい知識

住宅の購入や建築を考え始めたら、以下の点について考えてみましょう!

理想的な予算はいくらなのか?

まず一番に重要なのは、自身の経済状況において、どれくらいの予算が適切なのか知ることです。

予算もわからず、相場もわからずに住宅展示場などを見に行ってしまうと、理想だけ上がってしまい結果的に無理な返済計画を立ててしまう要因にもなります。

ご家庭により、ライフスタイルや価値観は異なり、収入と支出も大きく異なります。自身のご家庭において適切な自己資金や月々のローン返済額を把握しておくことが必要です。

元営業マン

自己資金と月々の返済額から、〇〇〇〇万円~〇〇〇〇万円というように予算を立て、複数の住宅を比較して判断しましょう!

マイホームの維持費を把握する

予算を決めるためには、マイホームの維持費を把握しておくことが重要です。

マイホームの維持費
  • 固定資産税・都市計画税
  • 火災保険料
  • 自治会費(地域により異なる)
  • 修繕費用の積み立て
  • 光熱費
元営業マン

維持費を甘く考えていると、住宅ローンの返済計画が崩れ、後悔を招くことに繋がります。

以下の記事では、マイホームの維持費と住宅ローン控除について詳しく解説しています。

住宅の相場を把握する

住宅の相場は、地域により土地の価格は大きく異なり、建築費用も若干異なります。

住宅の相場を簡単に把握するには?

  • 建売住宅は、インターネットで簡単で相場を把握できます。
  • 注文住宅の相場は、おおよそ建売住宅の1.1倍~1.2倍程度になる傾向があります。

マイホームの主な選択肢

  • 注文住宅
  • 規格住宅
  • 建売住宅

自身の予算と、住宅の相場を比較して、マイホーム計画の方向性を決めていきましょう!

元営業マン

条件や方向性は軌道修正が可能です。はじめは予算に近い方向性でスタートしましょう!

マイホーム計画では、動き出す前に、最低限の住宅知識と予算について把握しておくことが重要です。

住宅会社の営業マンや、不動産会社の営業マンは、全てのデメリットについて完璧に説明してくれるとは限りません。また、マイホーム計画では個人のライフスタイルや価値観により、デメリットと受け取る感覚が人により異なることもあります。

知識を付けておくことで、営業マンに対する自身の質問も変わり、後悔や失敗を招く可能性を下げることが可能となります。知識がなければ、必要な質問が思い付かないこともあります。

さらに、ハウスメーカーや不動産会社に問い合わせをするタイミングでは、問い合わせ内容により営業担当者が変わる可能性が高い傾向があります。

元営業マン

私の経験上、特にWEBからの問い合わせは、知識が豊富そうなお客様や、問い合わせ内容が詳しく具体的なお客様には、より優秀な営業マンを担当者として任命する傾向があります!

仕事や家事育児の合間に情報集することは大変ですが、後悔しないように頑張りましょう!

STEP

予算と検討エリアを決める

【期間の目安:1週間~1か月くらい】

必要な知識を習得したら、家族で話し合い予算と検討するエリアを決めていきます。

予算を決める

住宅ローンの返済は、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。また、検討する地域により予算が大きく異なる場合もあるので、優先順位を付けて考えていきましょう。

また、共働き世帯の収入を当てにして予算を決める場合には、片働き世帯と比較しても余裕を持った計画を立てることが重要です。

共働き世帯で予算を立てる注意点
  • 住宅ローンの借り方
  • 住宅ローン控除の適用有無
  • 団体信用生命保険の選択
  • 世帯年収が維持できない場合の対処
元営業マン

将来的に奥さんが働けなくなる状況は誰にでも考えられます。世帯年収が維持できない可能性も考慮した計画が理想的です。

マイホームのエリアを決める

エリアの選択肢は、多過ぎると判断に迷うデメリットもありますが、複数の選択肢があった方が土地や住宅の選択肢も広がります。

また、エリア選びでは、住み慣れた土地や、それぞれのライフスタイルにより個人の意見が大きく影響しますので、自身の判断だけで容易に決めてしまう傾向があります。

目先だけでなく、将来的なことも考えて総合的に判断する必要があります。

元営業マン

エリアにより、地盤改良工事が必要な地域も多くありますので、建築費用も考慮して判断しましょう!

後悔や失敗した経験談を把握しておく

予算やエリアを決めたら、ハウスメーカーや不動産会社と接触して、比較検討を進めていきます。

しかし、複数の会社と商談を繰り返すと本当に忙しくなり、時には余裕も無くなって、「なんでこんなことに気付かなかったんだ!?」という後悔を招くこともあります。

住宅購入での失敗談や後悔した理由を事前に把握することで、回避できるトラブルもありますし、失敗や後悔を避けることができます。

STEP

ハウスメーカーと土地探し

【期間の目安:1か月~6カ月以上】

予算と希望のエリアが決まったら、ハウスメーカーなどの施工会社や、土地探しや住宅探しを依頼する不動産会社を探していきます。

業者探しのポイント

施工会社や不動産会社に関わらず、業者を探す際には複数の会社や営業マンと合うことが、結果的に購入後の満足度が高くなります。理由は以下になります。

複数の業者を比較する理由

  • 優秀で相性の合う営業マンと会える可能性が高くなる
  • 営業マンの提案を比較することで新たな気付きが生まれることもある
  • 新たな気付きで失敗や後悔を招く可能性が下がる
  • 施工会社の場合は価格交渉がしやすい
  • 土地の選択肢が増える可能性がある

施工会社の特徴や価格帯は、住宅を選択する上でもちろん大切な要素です。しかし、営業マンの存在も同じくらいに大切です。

特に注文住宅では、お客様と営業担当者のタッグにより、長い時間を掛けて数多くの選択を繰り返し、実際に8割以上のことを一緒に決めていきます。

もしも、営業担当者に不満を抱くことになれば、担当者変更を申し出れる人もいれば、性格的に言えない人もいます。担当者変更に至る決定的なミスや問題が起きた際は別ですが、知識不足や相性が合わない等の理由では、言えない人が多いのが現実です。

結果的に、担当者次第で、その会社自体を候補から外すことも考えられます。

元営業マン

住宅購入に関わらず、「実際に会ってみたらすごく良い人だった!」「実際に商品を見てみたら思ったより良かった!」という経験は誰にでもあると思います。

最低でも3社以上を比較検討して、後悔しないように住宅購入の満足度を上げましょう。

業者へ問い合わせする際のポイント

私のこれまでの経験上、問い合わせの時点で担当者が決定する可能性が極めて高いです。もちろん、各会社やその時の状況により異なりますが、多くのハウスメーカーでは以下のような傾向があります。

営業担当者が決まるタイミング
スクロールできます
WEB問い合わせ電話問い合わせ予約なしの来店
営業担当者の決まり方店舗責任者が担当者を任命電話対応した営業マン対応した営業マン
来店予約日に予定が空いている営業マン
対策できること有力客と認識させる無し無し
予約日に選択肢を与える(優秀な営業マンは忙しい)

WEBからの問い合わせは、営業マンが勝手に担当者になり対応することは基本的に少ないと思います。私が勤務していた会社や、知人などの同業他社でも同じ傾向があります。

一方で、電話や予約なしのケースでは、対応した営業マンが担当者になる傾向があります。一部のユーザーは、これを担当者ガチャと呼んでいるようです(笑)

担当者ガチャへの対策は、WEB問い合わせ以外では運任せとなります。

店舗責任者の立場

店舗責任者の立場は、店舗の売り上げを確保すること、そして問い合わせに対して適切な担当者を任命する立場であることが一般的です。

検討度が高く、契約の見込みが高いと感じる問い合わせに対して、新人や経験の浅い営業マンを任命する可能性は通常低くなります。普通の店舗責任者であれば、優秀な営業マンに滞りなく契約まで進めて欲しいと願います。

元営業マン

ハウスメーカーへの問い合わせは、「電話やメールで対応してもその後は音沙汰無しで連絡も付かない」ということは日常的にあり、珍しいことではありません。

だからこそ、店舗責任者は来店の可能性が高いお客様に対して、優秀な営業マンを優先して任命する背景があります。

資料の一括請求や、特定のハウスメーカーや工務店への問い合わせ、不動産会社への問い合わせも同様の傾向があります。

基本的には、営業されたくないと考える人が多いと思いますが、「まだゆっくり考えたい!」と考える人は、インターネットでもある程度の情報収集は可能なので、無理に急ぐ必要はありません。

検討度が低いと感じる問い合わせは、優秀な営業マンを遠ざける可能性があり、担当になった営業マンのモチベーションも低下させます。そしてその影響は自身に返ってくることになります。

元営業マン

営業マンのパフォーマンスは、モチベーションで左右されることもあります。

特に契約前では、全てのお客様に対して同じ温度感とは言えません。相手方に営業されたくない雰囲気があれば、パフォーマンスが下がることは明確です。

では、地域や価格帯によって条件に合う住宅メーカーを簡単に調べることができて、気になる住宅メーカーのカタログを自宅から取り寄せることができます。

問い合わせ内容の注意点や、問い合わせのコツは、以下の記事でも詳しく解説しています。

業者による土地情報の違い

不動産業界では土地情報は共有されていて、「どのこ業者も同じだ!」と聞いたことがあるかも知れません。実際に多くの情報が共有されているのは事実ですが、共有されていない土地が存在することも事実です。

施工会社(ハウスメーカー・工務店など)不動産会社
業界で共有されている土地情報業界で共有されている土地情報
自社で仕入れた建築条件付きの土地情報共有される前の土地情報
提携している不動産会社からの土地情報共有する必要のない土地情報
 全ての業者にあるとは限りません

土地情報については、以下の記事でも詳しく解説しております。

人それぞれ性格が異なりますし、忙しさも異なります。しかし、営業をされることを受け入れて、営業マンから良い印象を持ってもらうことは、営業されること以外にデメリットはありません。

自身の考えに合わせて、適切な方法で業者との接触を図りましょう!

また、複数の施工会社を比較すると同時に、土地探しも並行して行いましょう。

施工会社は、他の業者との接触を極力減らしたいので、土地も含めて提案してくれる傾向が多いですが、最終的には建築の契約をしてくれれば問題はありませんので、A不動産会社と土地の契約をして、ハウスメーカーBと建物の契約をすることは可能です。

理想は土地が見つかる前に施工会社を比較して、特徴や概算の建築費を把握しておく必要があります。建てる会社をほぼ決めておくか、正式見積りを依頼する会社を2~3社程度に絞り込むのが理想的です。以下で解説しますが土地の申込みから正式決定までは時間がありません。

元営業マン

土地が決まらないと正式な見積や図面は作れませんが、同規模で同グレードの過去図面や見積を積極的に見せてもらって、おおよその金額を把握しておく必要があります。

STEP

土地の買付申込

【期間の目安:2週間~3週間くらい】

希望の土地が見つかってから、正式な決定までの流れは以下になります。

買付申込から正式決定までの流れ

STEP
土地の買付申込

土地の買付申込を入れることで土地を確保できます。

正式な返答までは業者や売主により異なりますが、2~3週間程度です。ただし、仮の申込みを前提で申込できる訳ではなく、ローン審査に通らなかった場合は白紙にできることが一般的です。

実際には、何らかの理由を付けてキャンセルをするケースもありますが、長期間確保してキャンセルするとトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。

STEP
施工会社に正式図面と見積り依頼

図面作成や見積作成には3日~1週間程度が目安(施工会社により異なる)

複数の施工会社に見積もりを依頼し、比較検討して1社に判断する場合では、断る可能性のある会社経由で土地の申込みを行うと、複雑な状況になる場合があります。最悪のケースでは、土地の申込みがそのまま流れてしまうトラブルも考えられるので注意が必要です。

具体的な対策は、以下の記事で紹介しています。

STEP
金融機関の事前審査

図面や見積が揃ったら住宅ローンの事前審査を行います。(期間は3日~1週間程度)

事前審査に通過した金融機関を必ず利用しなければならない訳ではありませんが、金利や団信などの条件面で他の金融機関の利用を希望する場合は、審査通過の有無や希望額まで借りられるかどうか、という問題があるケースもあるので注意が必要です。

高額で長期間の住宅ローンでは、少しの金利差で数十万円~数百万円の利息差がでます。

借入する金融機関もしっかり比較して、好条件の銀行を選択するようにしましょう。なら簡単に比較することができます。

STEP

施工会社の決定

【期間の目安:3日~1週間程度】

図面や見積が揃い、金融機関の審査にも通過できたら施工会社を決定します。土地購入が伴うケースでは、最終判断までの時間が限られます。

標準仕様内で選択できる床材や建具の選択など、細かな打ち合わせは契約後~着工までの間に行うことが多いですが、差額が発生するような変更箇所がある場合には、しっかりと金額を把握して予算を確保する必要があります。金融機関の融資枠に余裕を持っておきましょう。

建築する地域により、地盤改良工事が必要なこともあります。地盤改良工事は、一般的には着工前に地質調査を行い、工事が必要かどうかの判断をして金額が確定します。

事前に、近隣のデーターから予測して予算を確保しておくのですが、予算が不足するトラブルが起こるケースもあるので、余裕を持った資金計画を立てておきましょう!

STEP

地盤調査
建築確認申請
細かな打ち合わせ
住宅ローンの本審査

期間の目安:1か月半~3カ月くらい

施工会社を決定しても、着工までは忙しい日々が続きます。建具や床材、またクロスの色決めなど、細かな部分を決めていく作業があります。

また、最終的にどこの金融機関から借入をするのかも判断しなくてはなりません。以下では、特徴別で金融機関をまとめた記事になりますので、ぜひ活用してください。

STEP

着工
完成引き渡し

期間の目安:3か月~5カ月くらい

着工から完成までの期間は、施工会社や建物規模により異なります。また、職人不足や天候の問題などで工期に遅れがでることも珍しい話ではありません。

特に賃貸住宅にお住いの場合は、退去の時期の問題もありますので、遅れが出そうな場合には早めの対策が必要になります。

これまでが、一般的な家を建てる時の流れになります。

マイホーム建築は多くの時間と根気を要する人生の一大イベントです。そして誰もが「失敗したくない」、「後悔したくない」と強く願っています。

営業マンに悪意がなくても、ミスや見落としが発生する可能性があるため、営業マンに任せきりにせず、注意深く計画を進めることが重要です。後悔しないようにポイントを押さえて効率よく計画を進めていきましょう。

住宅メーカー探しは【LIFULL HOME’S】を活用しよう!!

では、地域や価格帯により条件に合う住宅メーカーを簡単に調べることがでます。

  • 条件に合う住宅メーカーを効率的に知ることができる
  • 希望する住宅メーカーだけカタログ請求できる
  • 「家づくりノート」をダウンロードできる

自宅からカタログを取り寄せて、検討する住宅メーカーの候補を選びましょう。

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