マイホーム計画で家を建てる3種類の方法【新築戸建て】

マイホームを建てる方法は、大きく分類すると3つの方法があります。
それぞれの方法によって総工費は大きく異なります。

建築に関わる費用は施工会社により異なるものの、一般的に価格が安い順番で以下のようになります。

  • 建売住宅(比較的安い)
  • 規格住宅(中くらい)
  • 注文住宅(高い)

地域によって需要も異なりますが、自分の環境や予算に合った方法を検討されることをおすすめします。

この記事では、戸建てを建築する3つの方法と、特殊な条件の方が検討する例外的な方法についても解説していきます。

目次

戸建ての建築には3つの種類がある

戸建ての建築には3つの種類がある【イメージ画像】

建売住宅

建売住宅は、土地と建築した建物をセットで販売する住宅です。間取りや設備などは変更することが難しく、基本的には決まった建物を購入することになります。

建売住宅では、完成した物件を実際に見て判断できるケースもあるので、注文住宅と比較すると、広さや日当たり、生活のイメージを具体的に想像しやすいのが利点です。
ただし、人気のエリアでは完成前に売り切れてしまうことも珍しくありません。


また、施工前の段階であれば、販売業者により異なりますが、壁紙の変更など構造に伴わない軽微な変更が可能なケースもあります。

建売住宅では、例えば300坪の土地を6つに分け、それぞれ50坪の区画に建物を建てて販売することがあります。
近隣の状況や需要を考慮しつつ、建築に必要な最低限の土地を確保し、複数の住宅を販売するため、土地が狭くなる傾向があります。

しかし、注文住宅と比較すると、新しい売り土地の情報がなかなか出ない地域でも販売されることが多いので、人気のエリアや都市部では人気があります。

土地が必要最低限の広さになるため、土地代は安価になる傾向があります。
さらに、建築費においてもコストが削減されるため、注文住宅や規格住宅に比べてトータルの費用を抑えることができます。

  • 設計や申請手続きが短縮されるため、コストが削減される
  • 材料を一括で仕入れられるため、コストが抑えられる
  • 購入者との打ち合わせが少ないため、人件費を削減できる

建売住宅のメリット

  • 予算を抑えられる
  • 金額が明確で分かりやすい
  • 土地探しや細かな打ち合わせの必要が無い
  • 人気のエリアでも物件情報が出やすい
  • 完成した建物を見て判断できる
  • 引き渡しが早い

建売住宅のデメリット

  • 間取りの変更ができない
  • 土地が必要最低限の広さ
  • デザインが画一的
  • 素材や設備が標準的
  • 将来的なメンテナンスコストが割高になる場合もある

規格住宅

規格住宅は、ハウスメーカーや工務店があらかじめ設計した間取りやデザインの標準商品をもとに、希望する土地に合わせて計画を進められる住宅です。

各施工会社ごとに提供される規格商品数やその特徴は異なりますが、理想に近い間取りを選ぶことができます。


施工会社によって詳細は異なりますが、あらかじめ用意されたパターンから選ぶため、打ち合わせなどが注文住宅よりも簡素化されます。また、一般的には、住設備の変更やデザインのカスタマイズなど、軽微なオプション追加にも対応しています。

規格住宅は、注文住宅に比べると自由度は少ないですが、「予算に制約がある」「こだわりが少ない」「規格商品で十分満足」という方に好まれる傾向があります。

規格住宅のメリット

  • 予算をある程度抑えられる
  • 注文住宅と比較すると金額が明確で分かりやすい
  • 注文住宅より打ち合わせ時間が短く済む
  • 土地に合わせた規格パターンを選択できる

規格住宅のデメリット

  • 間取りの変更ができない
  • カスタマイズの自由度が低い
  • 土地探しが大変
  • 素材や設備が標準的
  • 将来的なメンテナンスコストが割高になる場合もある

注文住宅

注文住宅は、建築制限などの法律的な制約をクリアすれば、希望する土地である程度自由に設計できます。

一般的な注文住宅の設計では、建築会社により基準は異なりますが、各会社ごとの一定のルールの範囲内で自由に間取りを決めることができます。例えば、柱の位置や開口部の大きさなどには制限があり、一から設計士に設計を依頼するような自由設計とは異なります。

土地に合わせたプランニングが可能なため、建物の配置や間取りを自由に決められることで、満足度も高くなります。
ただし、施工金額はハウスメーカーや工務店によって大きく異なりますが、施工単価は高くなるため、土地代に充てられる予算が減る傾向があります。


限られた予算の中で、「条件に合う土地が見つからない」「希望の間取りや建物仕様が予算オーバーになる」といった課題を抱える方も少なくありません。最初は検討したものの、上記の理由から建築条件付きや建売住宅を検討される方も一定数います。

注文住宅では、個人の要望に合わせて間取りや仕様を決定するため、具体的な話を進めないと施工金額が分かりづらいことがあります。また、ハウスメーカーや工務店の広告では「坪〇〇万円~」と表示されていますが、その金額は本体工事費のみを掲載しているケースもあるので、注意が必要です。


気になる施工会社があれば、具体的な金額の詳細を確認して、早い段階で候補にするかどうかを判断することが重要です。第一に予算を優先する必要があるので、予算を大幅に超えていた場合は理想だけが高くなってしまい、計画へのモチベーションも低下してしまいます。

具体的な方法としては、施工事例や過去の提案図面などの見積書を見せてもらい、具体的な費用感を把握することで効率的に候補の会社を絞り込むことが出来ます。

注文住宅のメリット

  • 土地に合わせて自由に設計できる
  • 家族の要望を多く取入れられる
  • 唯一無二の住宅を建てることができ
  • こだわりの素材や工法を選ぶことで、耐久性の高い住宅を作れる

注文住宅のデメリット

  • 金額が高い
  • 土地探しが大変
  • 金額が分かりづらい
  • 打合せが多く考えることが多い

マイホーム計画では、個々の価値観や予算が大きく計画に反映されます。
慎重な返済計画を考慮し、予算を確定させることが重要です。 同時に、施工会社の具体的な施工金額を早い段階で把握し、検討の基準として考慮することも不可欠です。

少数派の特殊な建築方法

少数派の特殊な建築方法【イメージ画像】

これまで戸建てを建築する3つの方法をご紹介しましたが、もうひとつ特殊な建築方法があります。
ごく少数の人がこの方法で家を建てますが、完全なオーダーメイドの住宅建築です。

設計事務所に依頼する方法

完全なオーダーメイドの住宅を建築するためには、設計事務所に依頼する方法があります。


実は、ハウスメーカーや工務店の注文住宅でも、完全なオーダーメイドとは言えません。施工会社の注文住宅は、業者ごとに特徴や違いはありますが、一定の基準内で設計を進めます。


注文住宅では一般的な要望をほとんど満たすことができますが、特殊な施工方法や形状を持つ建物は対応できないこともあります。

設計事務所に依頼する場合は、自分が希望する土地で設計を依頼できます。
また、施工に関しては設計事務所とは別の建築会社が施工し、設計事務所が施工の設計監理を行います。

設計監理とは、建築士が図面通りに施工されているかを確認することです。

建築会社が施工を行う際、建築士が第三者の立場で施工をチェックするため、施主は安心感が増します。
さらに、自分の要望を多く叶えることができますので、満足度が高いでしょう。

しかし、以下のようなデメリットもあります。

  • 建築に関わる費用が高くなる傾向がある
  • 工事金額がすぐに確定しない
  • 設計段階から工事完了まで時間がかかる
  • 建物や設備などを住宅展示場のように気軽に見ることができない
  • 土地は自分で探さなければならない

資金に余裕のある方や建物にこだわりがある方、または特殊な土地を所有されている方には需要がありますが、一般的には費用が高額になるため、特別な理由がない限り選択しないことが多いでしょう。

また、この方法は住宅業界で特殊な方法とされ、関わる業者も多くなりますし支払先も細分化されるため、検討される際には事前に金融機関と相談されることをおすすめします。

建築条件付きの土地とは?

建築条件付きの土地とは?【イメージ画像】

建築条件付きの土地とは、特定の施工会社での建築が条件とされる土地のことです。

施工会社が限定されるため、その会社によって提供される商品やサービスが異なりますが、通常は注文住宅や規格住宅の商品を使用して計画が進められます。

建築条件付きの土地は、施工会社側からすると土地の要件を気に入ってもらえれば、、土地売却と建物の建設を同時に請け負える利点があります。

ただし、購入者の立場からは、土地を購入したいけれども別の施工会社で建物を建てたいという考えを持つ人も少なくありません。

土地探しは、時にはかなりの忍耐力が求められる作業です。
自身の希望条件に合う土地情報が限られている場合は、条件や優先順位を再考し、土地情報を探す窓口の範囲を広げることが重要です。

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