安く家を建てる方法「元営業マンがポイント１０選を解説」

元営業マンの視点から、コストを抑えて家を建てるためのポイントを10選にまとめました。

安く建てるためのポイントを把握して、利用できそうなポイントは有効的に活用してください。

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これから家を建てることを検討している方々にとって、有益な情報をお届けします。予算を抑えながらも、妥協しない家づくりを目指すためのヒントが満載です。

新築戸建てを建てる３つの方法

まずはじめに、新築戸建てを建てる方法は、大きく分けて３つの方法に分類できます。

３つの方法の中でも、建売住宅は一番安価で購入できる可能性が高くなります。

しかし、建売住宅を検討する際には、基本的には完成した建物を確認することができますし、すでに建築地や建築規模なども決まっているため、細かな選択肢は基本的にありません。場所と建物が決められた価格で設定されており、分かりやすく他の建売住宅と比較することが容易になります。

また、LIFULL HOME'Sでは、希望の場所や価格帯で住宅メーカーを簡単に比較することが可能で、気になるメーカーのカタログを自宅に取り寄せることができます。

安く家を建てるポイント10選

家づくりにおいて規格住宅や注文住宅は、土地選びから始まり建物の規模や位置など、他にも様々な選択を繰り返す必要があります。

その選択肢の中には、コストを抑える観点で考えると工夫が必要なこともあります。以下では、具体的な方法を10項目に分けてご紹介します。

１．凹凸の少ないシンプルな形状にする

家の外観をシンプルな形状にすることは、建築コストを抑えるための基本です。

家の形状に凹凸が多いと、角が増え、その分材料費も増加します。また、角の施工には手間がかかるため、工事費が割高になります。さらに、施工時間も長くなり、工期の延長につながる可能性があります。

たとえば、L字型や複雑な形状の家よりも、長方形や正方形の家の方が、材料や施工にかかるコストを抑えることができます。

２．総二階建てにする

建築コストを抑えるためには、総二階建ての家を選ぶことが有効です。

平屋や一部が二階建ての家は、一階部分の面積が広くなるため、基礎工事や屋根工事にかかるコストが増加します。特に基礎工事は、家全体の重量を支えるために強度が求められ、施工費が大きくなる傾向があります。

一方、二階建てにすることで、同じ床面積でも基礎部分や屋根部分の面積を抑えることができ、建築費用を削減できます。

以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にして下さい。

３．水廻りは一箇所にまとめる

キッチン、バスルーム、トイレなどの水廻りを一箇所にまとめることで、給排水設備の効率が向上し、施工コストを抑えることができます。

設備工事は、配管の長さや分岐の数によって費用が変わるため、水廻りが近接しているほどコストを抑えることができます。例えば、キッチンとバスルームを隣接させることで、共通の配管を利用でき、材料費や施工費を節約できます。

４．廊下のスペースを効率よく配置する

廊下は家の中で無駄なスペースになりがちです。特別な理由がない限り、廊下は最小限に抑えることで、施工面積を減らし、建築コストを削減できます。

たとえば、リビングやダイニングを中心に配置し、各部屋へのアクセスを短い廊下で繋げることで、無駄なスペースを削減することが可能です。また、廊下を広くする必要がない場合は、幅も最小限に抑えることで、さらにコストを削減できます。

５．収納はデッドスペースも活用する

収納スペースを効率的に配置することで、建築コストを抑えることができます。特に、階段下や屋根裏などのデッドスペースを有効活用することで、追加の収納スペースを作ることができます。

これにより、収納用のスペースを新たに設ける必要がなくなり、建築面積を抑えることができます。例えば、階段下をパントリーや収納庫として利用することで、無駄なスペースを有効活用しつつ、コストを削減できます。

６．屋根の勾配と天井の高さ

屋根の勾配や天井の高さは、建物全体のコストに影響を与えます。屋根の勾配が急であれば、屋根材や施工にかかるコストが増加します。

また、天井が高くなると、その分建物の全体的な高さが上がり、壁材や断熱材の量が増えるため、建築費が上昇します。一般的には、標準的な勾配と天井の高さを選ぶことで、コストを抑えることができます。

７．標準仕様の範囲内で計画する

ハウスメーカーが提供する標準仕様の範囲内で家を計画することは、オプション費用を抑えるための重要なポイントです。標準仕様内での選択肢は多く用意されており、その範囲内で満足できるプランを選ぶことができます。

例えば、特別な設備や仕様を追加すると、オプション料金が発生し、建築費用が増加します。標準仕様を上手に活用することで、コストを抑えつつも、質の高い家を実現できます。

施工会社により標準仕様の範囲は異なりますので、施工会社を選択する時点で、「自身の希望する要望がどれくらい標準仕様内に収まっているのか？」を把握する必要性があります。

８．外構工事は引き渡し後に施工する

外構工事は、家の引き渡し後に自身で行うか、直接業者に依頼することで、工事費を節約できる場合があります。

ハウスメーカーに依頼する場合は、外構工事が住宅ローンに組み込まれることが一般的です。しかし、引き渡し後に外構工事を直接的に外構工事業者に依頼する場合には、住宅ローンが利用できないケースもあります。金融機関により扱いが異なりますので、確認が必要です。

さらに、自身で外構工事を行うことで、材料費のみで済ませることができます。この場合の材料費用は、基本的には自己資金で支払うことが一般的です。

外構工事を別で依頼する注意点

９．地盤の良い土地を選択する

家を建てる土地の地盤の強さは、建築コストに大きく影響します。地盤が弱い土地では、地盤改良工事が必要になり、その費用がかさむことがあります。

地盤改良には、多額の費用がかかることがあるため、最初から地盤の強い土地を選ぶことが、結果的にコストを抑えることにつながります。

正確な地盤改良費用は、図面の決定と地盤調査を行った結果が出ないと確定しませんが、近隣の地盤データーから地盤改良費を予測することは可能です。

自身でも地盤の情報を取得できますし、ハウスメーカーなどの施工会社では、より詳しい地盤データーから地盤改良の有無や費用を予測することができます。以下の記事でも詳しく解説しています。

強固な地盤が確認できた土地を選ぶことで、地盤改良工事を回避し、建築費用を削減できます。

１０．建築条件付きの土地を選択する

建築条件付きの土地は、一般的な土地よりも割安で購入できる場合があります。

これは、土地の売主が特定の建築会社と契約することを条件としているため、その分土地の価格が抑えられているためです。さらに、土地の大きさも狭過ぎず広過ぎないサイズで区画割していることも多く、手ごろなサイズの土地の購入ができるため、土地の価格が抑えられる傾向にあります。

このような土地を選ぶことで、土地購入費用を削減し、結果的に建築費用全体を抑えることが可能です。例えば、希望の建築会社が建築条件に含まれている場合、全体的なコストを大幅に削減することができます。

安さ重視で考える注意点

家を建てる際にコストを抑えることは重要ですが、長期的な視点も忘れてはいけません。

安さを重視するあまり、後々のランニングコストやメンテナンス費用が高くつくこともあります。ここでは、安さ重視で家を建てる際に注意すべきポイントを解説します。

ランニングコスト

断熱性能や設備の選択は、ランニングコストに大きな影響を与えます。断熱性能が低いと、冬の暖房費や夏の冷房費がかさむことがあります。

初期コストを抑えるために断熱材を薄くする、または性能の低い窓を選ぶと、長期的には光熱費が増加し、トータルコストが高くなる可能性があります。たとえば、高性能な断熱材や二重またはトリプルガラスの窓を導入することで、ランニングコストを抑えることができます。

メンテナンス費用

使用する部材や設備の品質は、将来的なメンテナンス費用にも影響します。初期コストを抑えるために安価な材料を使用すると、早期に修繕が必要になり、その都度費用がかかることがあります。

特に外壁材や屋根材は、耐久性が求められるため、安価なものを選ぶと結果的に修繕費用がかさむことがあります。たとえば、メンテナンスの少ない外壁材を選ぶことで、長期的なメンテナンス費用を抑えることが可能です。

住宅ローンの借入条件も大切！

家を安く建てるためには、これまでに解説してきたことを参考にして無駄を省く作業も必要ですが、住宅の予算と同じくらい大事なのが、住宅ローンの選択です。

住宅ローンは、貸し出しの金利や団信の保障内容などが金融機関により異なり、審査基準も異なります。

住宅ローンは低金利と言われますが、不動産の価格は高額ですし長い期間をかけてローン返済を行います。少しの金利差で、最終的な利息支払いは数十万円～数百万円の違いが生じるケースもあります。

好条件の金融機関を選択するためには、複数の金融機関で事前審査を行い、審査通過できた金融機関の中から比較して好条件の金融機関を選択する必要があります。

長期的なバランスを考慮して検討しましょう！

安く家を建てるためのポイントは、設計や仕様、土地選びなど、さまざまな要素を総合的に検討することが重要です。

ただし、安さを追求するあまり、ランニングコストやメンテナンス費用が増えるリスクもあります。今回ご紹介したポイントを参考に、バランスの取れた家づくりを目指してみてください。

家づくりは長い目で見て、最適な選択をすることが、満足のいく結果を生むことにつながります。