「安く家を建てられる」と人気の秀光ビルド。しかし、ネット上では「やばい」「ひどい」といったネガティブな声も散見されます。その背景には、過去の報道や実際に家を建てた人の口コミが影響しているようです。
本記事では、週刊文春による報道の内容や、実際の評判・口コミをもとに、なぜ秀光ビルドに悪いイメージがあるのかを解説します。あわせて、誤解されがちなポイントや、コストパフォーマンスの高さが評価されている理由についても詳しくご紹介します。
秀光ビルドを検討している方は、メリット・デメリットを正しく理解し、後悔のない家づくりにつなげてください。あなたの希望と合っているかどうかが最大の判断ポイントです。
- 秀光ビルドが「やばい・ひどい」と言われる理由とは?
- 秀光ビルドの評判と口コミ
- 秀光ビルドの商品と特徴
- 後悔しないために知っておくべき4つのポイント
- 秀光ビルドの家はどんな人におすすめ?
- まとめ|秀光ビルドはやばい?後悔しないための判断基準
住宅メーカー探しは【LIFULL HOME’S】を活用しよう!!
LIFULL HOME’Sでは、地域や価格帯により条件に合う住宅メーカーを簡単に調べることがでます。
- 条件に合う住宅メーカーを効率的に知ることができる
- 希望する住宅メーカーだけカタログ請求できる
- 「家づくりノート」をダウンロードできる
自宅からカタログを取り寄せて、検討する住宅メーカーの候補を選びましょう。

秀光ビルドが「やばい・ひどい」と言われる理由とは?
週刊文春の報道により印象が悪い
秀光ビルドは週刊文春により、過去に2つの問題について報道されています。
欠陥住宅を指摘する報道(2017年)
2017年に報道され、Yahoo!ニュースでも取り上げられました。建築基準法に違反する施工が行われた疑いがあるとされ、業界内外で大きな話題となりました。
主な内容は以下の2点です。
- 床下構造(基礎と土台)のズレ
- 耐力面材を継ぎ接ぎにしている
当時は上記の報道に対して、擁護する専門家の意見もありました。
騒動に対して秀光ビルドは、施工ミスがあったことは認めた上で、構造には影響がなく建築基準法には違反してないと説明しています。また、その後の対応として、以下のような対策を講じました。
- JIO(住宅検査)に加えて第三者機関の検査を追加
- 建物完成保証を標準化
秀光ビルドは、報道後に真摯な事実説明と対応策を実施して、評判を取り戻しています。
顧客情報の持ち出し(2023年)
ローコスト住宅として知られている「アイ工務店」の社員が、顧客データを持ち出して、競合他社の「秀光ビルド」に転職していたことが報道されました。
データを持ち出した社員の経歴は、秀光ビルド→アイ工務店(転職)→秀光ビルド(転職:事件発覚)でした。データを持ち出した経緯が、個人的判断なのか組織的なのかは明らかになっていません。
「倒壊」の噂と真相
Google検索では、再検索ワードに「秀光ビルド 倒壊」と表示されますが、実際に倒壊した事例は報告されていません。秀光ビルドの住宅は、耐震等級3(最高等級)を標準仕様としています。
欠陥住宅を指摘する報道以降、最長30年の保証制度や全12回の品質検査を導入し、信頼回復に努めています。
秀光ビルドの評判と口コミ
悪い口コミと評判
秀光ビルドのネガティブな評判や口コミは、以下になります。
実際に住んでみて分かった「後悔」の声
具体的には、以下のような口コミがありました。
- 一階リビングの声が2階の寝室で聞こえる
- アフターサービスの対応が遅い
秀光ビルドの構造は、ほかのメーカーと比較して、一般的な防音性能が劣るような決定的な欠点はありません。しかし、人それぞれ感じ方が異なるため、必要に応じて防音材の設置やドアの変更も視野に入れておきましょう。
秀光ビルドは、365日24時間受付している、住宅トラブル応急対応サポートが付いています。しかし、アフターサービスの対応は、建築業界でよくあるクレームの1つです。現場や担当者の業務が立て込んでいたり、下請け業者の状況次第では、対応が遅れてしまうこともあります。
営業担当の対応にバラつきがある
親切で丁寧な対応をするスタッフがいる一方で、知識不足や対応が不十分なスタッフも存在します。
具体的には、以下のような口コミがありました。
- 営業担当も現場担当もハズレだった
- 担当者の対応が契約後に豹変した
- 営業担当の都合で予定を変えられた
- メール返信や回答が遅い
建築業界では、最も多いクレームが営業担当者に対する不満です。しかし、担当者の経験値や知識量に加えて、相性や担当者に対する個々の期待値も異なります。
以下のような担当者は、「自身の都合を優先する」傾向があるため注意が必要です。
- 良いことしか言わない
- 強引に話を進めてくる
- 契約を急かす
口コミだけで評価するのではなく、実際に対面して信頼できるかどうかを自身で判断しましょう。また、営業マンも一人の人間ですから、互いに信頼し合える関係性を構築する意識が大切です。
「お客様なんだから」という感情は、担当者に不快感を与えることもあります。家づくりにおいて、担当者から気に入られることはメリットしかありません。

あとから追加工事を請求された
秀光ビルドは、コミコミ価格を強調していますが、あとから追加工事を請求されたという口コミもありました。
各商品やグレードに応じて標準範囲が異なるため、要望に対してオプション扱いの項目はあるのか確認しておきましょう。
また、「地盤改良工事」「埋蔵物の処理」など、工事前には予測できない追加の費用が発生してしまうこともあります。


良い口コミと評判
秀光ビルドの良い評価は、以下のような口コミがありました。
- 身の丈に合った理想のマイホーム
- 秀光ビルドが一番安かった
- マイホーム貧乏を回避できた
- オプション付けても安く済んで満足
- 寒がりの私でも満足できた
良い口コミは、「ローコストでも満足できた」という、コスパや返済負担の軽減に関する評価が目立ちます。
秀光ビルドの評判:まとめ
昨今の建築業界では、「2023年のオープンハウス」「2024年のクリエイト礼文(山形市)」「2025年の住友林業」など、欠陥住宅を指摘する報道が立て続けに起きています。
秀光ビルドも、2017年に週刊文春の報道により、欠陥住宅の指摘で大きなダメージを受けました。その後、第三者の検査機関を設ける対策で信頼回復に努めています。また同じ問題で炎上してしまうと、さらに大きなダメージになることが考えられるため、施工管理には十分注力していると考えられます。
また、秀光ビルドの評価は、アフターサービスや営業担当者に対するネガティブな評価が一定数あります。
しかし、コストパフォーマンスの高さを評価するユーザーも多く、2024年は年間で3万棟を販売しているローコスト住宅メーカーです。東北から四国エリアで40店舗以上を展開しており、大きな企業ほどネガティブな評価や口コミは目立ってしまう現実もあります。
家づくりは、ご家庭によって予算感や求める期待値も大きく異なります。まずは実際に足を運び、優先順位を明確にしながら、「満足・納得ができるか?」を慎重に判断することが大切です。
複数のハウスメーカーを比較することで、家づくりの知識や情報が豊富になり、新たな気付きに出会うこともあります。しっかりと比較しながら、後悔のない選択をするようにしましょう。


ローコスト住宅の秀光ビルド:特徴を解説
秀光ビルドは、石川県に本社を構えるローコスト住宅メーカーで、「正直価格」を掲げ、建築費用の明確化を図っています。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社秀光ビルド |
本社所在地 | 石川県加賀市山代温泉29戊54 |
設立年 | 1991年 |
対応エリア | 東北・北陸・信州・北関東・東海・関西・中国・四国 |
構造 | 木造軸組工法 |
特徴 | コミコミ価格、短工期、コストパフォーマンス重視 |
耐震性能 | 耐震等級3に対応(プランによる) |
保証サービス | 標準は10年保証(最大30年※オプション) |
充実した標準装備が「コミコミ価格」
特に注目すべきは「コミコミ価格」で、建物本体価格に加え、設計費用、付帯工事費、各種申請費用など、住宅建築に必要な多くの費用が含まれています。
この価格設定により、予算オーバーの心配が少なく、初めての家づくりでも安心して進められる点が評価されています。※契約後の変更箇所に関しては追加費用がかかることがあります。

工法・基礎・耐震性の仕様
秀光ビルドは、木造軸組工法を採用し、基礎はベタ基礎が標準仕様です。耐震性能については、耐震等級3(最高等級)が標準となります。※間取り次第では、等級3を取得できないこともあります。
秀光ビルドの商品ラインナップ
秀光ビルドは、自由設計はもちろん、規格住宅にも対応しています。標準仕様の範囲が異なる、3種類の商品ラインナップがあります。
センチュリオン (最高グレード) | アバンス (ミドルグレード) | ファイン (高コスパ) |
---|---|---|
長期優良住宅 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
耐震等級3 | 制震ダンパー | 高性能窓 |
制震ダンパー | 高性能窓 | 24時間換気 |
断熱等級6 | 24時間換気 | 吹付断熱材 |
樹脂窓 | ハイベストウッド | 透湿防水遮熱シート |
24時間換気 | 吹付断熱材 | 高耐候シーリング |
ハイベストウッド | 透湿防水遮熱シート | 秀光スマート・ソーラー |
吹付断熱材 | 高耐候シーリング | |
透湿防水遮熱シート | 秀光スマート・ソーラー | |
高耐候シーリング | ||
秀光スマート・ソーラー | ||
or 規格住宅(平屋・2階) | 自由設計(平屋・2階・3階)
センチュリオン
アバンス
ファイン
「センチュリオン」「アバンス」「ファイン」といった商品ラインナップがあり、顧客のニーズに応じたプランを提案しています。これにより、ローコストながらも個々のライフスタイルに合わせた住まいづくりが可能となっています。
秀光ビルドの価格帯
商品や坪数により異なりますが、目安の価格帯は以下になります。
坪数 | 坪単価の目安 (建物コミコミ価格) |
---|---|
(約100㎡) | 30坪50万円~80万円 |
(約115㎡) | 35坪45万円~75万円 |
(約130㎡) | 40坪40万円~70万円 |
上記は建物価格の参考目安です。
※照明・外構・地盤改良・解体・登記費用・ローン諸費用・火災保険・水道加入金は別途費用がかかります。
標準仕様の範囲は必ず契約前に再確認して、不意にあとから追加費用がかからないように打ち合わせをするようにしましょう。
秀光ビルドでは、宅地や分譲住宅の販売も行っています。
宅地・分譲住宅の情報はこちら

後悔しないために知っておくべき4つのポイント
1.オプション費用で価格が跳ね上がる?
「コミコミ価格」が魅力の秀光ビルドですが、実際には「この設備も入れたい」「間取りを少し変更したい」といった要望が増えると、オプション費用で当初の予算を超えてしまうケースもあります。特にキッチンやお風呂のグレードアップ、コンセントの追加、収納の拡張などは費用がかさむ傾向にあるため、事前に標準仕様をしっかり確認しておくことが大切です。
2.担当者次第で満足度は大きく異なる
注文住宅では、営業担当者の知識や経験によって、家づくりの満足度に大きな差が出ます。とくに、購入者の家づくりに対する知識が浅いほど、質の低い家づくりになりがちです。
そのため、契約前に担当者のスキルや経験値を確かめることも、後々の後悔を防ぐポイントの一つです。不安があれば担当変更をお願いするのも手です。
家づくりの満足度を高めるためには、自身でも情報収集を積極的に行いましょう。

3.展示場での確認ポイント
展示場では、ついオプション満載の豪華なモデルハウスに目を奪われがちですが、標準仕様との差を冷静にチェックすることが重要です。「このキッチンや建具は標準ですか?」「断熱材はどのグレードですか?」など、細かく質問することで、実際の仕様と生活イメージとのギャップを減らせます。
また、モデルハウスだけではなく、実際に建てられた完成見学会にも積極的に参加してみましょう。現実的な建物を見学することで、理想と現実のギャップを軽減することができます。

4.他のローコスト住宅との比較検討も大切
ローコスト住宅は他にも多数あり、それぞれ特徴が異なります。価格帯が近くても、断熱性能や施工実績、標準装備の内容に違いがあります。秀光ビルド一択ではなく、複数社を比較することで、自分にとって最適な選択ができます。
ローコスト住宅の情報やカタログは、「LIFULL HOME'S」でも探すことができます。

秀光ビルドの家はどんな人におすすめ?
コスパ重視で家を建てたい人
「とにかく費用を抑えてマイホームを持ちたい」という方にとって、秀光ビルドは強い味方です。コミコミ価格による明瞭なコスト設定と、必要最低限の設備が揃った標準仕様は、無駄のない家づくりをしたい人にぴったりです。
デザイン性より機能性を重視する人
秀光ビルドの家はシンプルな外観・内装が基本です。斬新なデザインや個性的な意匠には向きませんが、機能性や動線の良さを重視する人には快適な住まいになります。使いやすさや生活効率を求める方に向いています。
まとめ|秀光ビルドはやばい?後悔しないための判断基準
メリット・デメリットを冷静に比較しよう
秀光ビルドには、価格の安さや明確な料金体系といった魅力があります。一方で、担当者の対応や品質に懸念が残るといった注意点も存在します。
メリット | デメリット |
---|---|
コスパが高い わかりやすい価格設定 充実した標準仕様 | 担当者の能力に差がある アフターサービスが遅いことがある 品質に懸念が残る |
評判だけに惑わされず、実際の仕様やアフターサービス、営業対応を総合的にチェックしましょう。
自分の希望条件と合致するかが全て
どんな住宅メーカーにもメリット・デメリットはあります。秀光ビルドがあなたの希望と合っているかどうかが最大の判断ポイントです。自分にとって譲れない条件を明確にし、展示場見学や資料請求でしっかり見極めることが、後悔しない家づくりへの第一歩です。
