この記事では、住宅ローンで借入期間50年を取り扱っている金融機関を、地域別で紹介しています。
住宅ローンの完済時年齢は75歳~80歳程度と設定されている銀行が多いですから、20代の住宅購入者を対象とした住宅ローン商品とも言えます。20代では年収も低く、建築費も以前より高騰していますから、35年の住宅ローンでは、希望の住宅に対して予算を確保できないこともあります。
50年の住宅ローンは、一般的な35年ローンと比較して、月々の返済負担が大幅に減ります。さらに、返済比率(返済負担率)が下がるので、金融機関からの借入が容易になるケースもあります。
しかし、「返済負担を軽減することができて、理想の住宅を購入できる!」という安易な考えで、購入に踏み切るのはとても安易な考えです。後述に詳しく解説しますが、以下の点に注意して慎重に予算を判断する必要があります。
- 利息支払いがどれくらい増えるのか?
- 今後の収入はどれくらい上がるのか?
- 計画的に繰り上げ返済が可能かどうか?
- 老後の返済はどうするのか?
後述で詳しく解説しますが、上記の点にも注意して慎重に予算を判断する必要があります。
- 返済期間50年の住宅ローン取り扱い銀行(地域別)
- 住宅ローン50年のメリット
- 住宅ローン50年のデメリット
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住宅ローン期間50年の取り扱い銀行
※注意事項
- 金融機関により、住宅ローン商品の内容変更や条件が改定している場合があります。
- 融資の対象地域に関しては直接のご確認を御願いします。
- リストの金融機関は、期間50年の住宅ローンを取り扱う全ての金融機関とは限りませんので、特定の金融機関に関しては直接確認をお願いします。
- 審査結果は、金融機関や個人の申込内容により異なります。
全国
北海道
信用金庫・信用組合(北海道)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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釧路信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
北星信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
北見信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
北空知信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
十勝信用組合 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
東北地方
地方銀行(東北地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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岩手銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
北日本銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
山形銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
仙台銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
福島銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
大東銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
東北銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
きらやか銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
信用金庫(東北地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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青い森信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
杜の都信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
秋田信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
関東地方
地方銀行(関東地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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筑波銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
常陽銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
足利銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
中部地方
近畿地方
中国地方
地方銀行(中国地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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山口銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
中国銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
もみじ銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
山陰合同銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
島根銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
鳥取銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
広島銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
西京銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
四国地方
地方銀行(四国地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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百十四銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
香川銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
愛媛銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
九州地方
地方銀行(九州地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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福岡銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
佐賀銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
熊本銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
宮崎銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
大分銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
肥後銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
西日本シティ銀行 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
信用金庫・信用組合(九州地方)
金融機関名 | 金融機関のホームページ | 詳細リンク |
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宮崎信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
鹿児島信用金庫 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
福岡県信用組合 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
熊本県信用組合 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
大分信用組合 | ホームページはこちら | 詳細はこちら |
沖縄県
※注意事項
- 金融機関により、住宅ローン商品の内容変更や条件が改定している場合があります。
- 融資の対象地域に関しては直接のご確認を御願いします。
- リストの金融機関は、期間50年の住宅ローンを取り扱う全ての金融機関とは限りませんので、特定の金融機関に関しては直接確認をお願いします。
- 審査結果は、金融機関や個人の申込内容により異なります。
50年の住宅ローンメリット
住宅の選択肢が広がる
月々の住宅ローン返済負担が軽くなり、返済比率(返済負担額)が減りますので、35年の住宅ローンと比較して予算を上げることが可能になります。特に都市部では住宅の価格が高いので、若年層には需要があると言えます。
以下では、5000万と6000万円の借入をしたケースで、35年と50年の返済期間では、どれくらい返済額が変わるのか比較しています。
借入5000万円の月々返済額
借入期間 | 月々の返済額(金利0.7%の場合) | 月々の返済額(金利1.5%の場合) |
---|---|---|
35年 | 134,260円 | 153,092円 |
50年 | 98,789円 | 118,503円 |
借入6000万円の月々返済額
借入期間 | 月々の返済額(金利0.7%の場合) | 月々の返済額(金利1.5%の場合) |
---|---|---|
35年 | 161,112円 | 183,710円 |
50年 | 118,547円 | 142,203円 |
- 5000万円の借入では、約35,000円程度の差額
- 6000万円の借入では、約42,000円程度の差額
住宅購入には、月々のローン返済以外にも固定資産税などの維持費も必要となります。しっかり把握して返済計画を立てましょう!
団体信用生命保険を長く付保できる
団体信用生命保険は、住宅ローンの債務者に万が一のことがあった場合に住宅ローンが免除される保険です。
期間50年の住宅ローンでも、返済中は団体信用生命保険を利用することが可能なため、長期間で保険を付保することができます。
余剰資金で資産運用できる
余剰資金は積極的に繰り上げ返済をすることで、利息の支払いを抑え期間短縮にも有効的ですが、住宅ローンは金利が安いので、返済負担が軽減された分の一部を資産運用する考え方もあります。
また、繰り上げ返済だけでなく、頭金を極力減らして運用を考える人もいます。
しかし、資産運用には必ず資産が増える保証はなく、知識や経験も必要となるため、慎重に判断する必要性があります。
50年の住宅ローンデメリット
金利が高くなる場合がある
金融機関により異なりますが、返済期間を長く設定する場合には、通常の借入よりも金利が上がることもあります。
詳細は、各金融機関のホームページ、もしくは問い合わせにてご確認ください。
将来的な売却や住み替えのハードルが高くなる
返済期間を長くすることで、月々の返済負担は軽減することができますが、元金はゆっくり減っていきます。
将来的に物件を売却する場合、もしくは住み替えを検討する際には、基本的に住宅ローンの完済が必要となります。売却を考える際、建物の価値は年々下がっていきますが、長期間の住宅ローンを組むことで元金の減りが遅くなり売却値とローンの残債に大きな差が出てしまうことが考えられます。
一般的には、差額を自己資金で賄いますが、自己資金が無い場合では、状況により売却が難しくなることも考えられます。
どちらにしても、売却や住み替えのハードルが高くなります!
以下では、35年と50年で5000万円の借入した場合の残債額を比較しています。
住宅ローン残債の比較(35年と50年)
借入期間(金利) | 10年後の残債 | 20年後の残債 | 30年後の残債 | 40年後の残債 |
---|---|---|---|---|
35年(0.7%) | 約3,694万円 | 約2,293万円 | 約791万円 | 0万円 |
50年(0.7%) | 約4,134万円 | 約3,206万円 | 約2,211万円 | 約1,144万円 |
35年(1.5%) | 約3,827万円 | 約2,466万円 | 約884万円 | 0万円 |
50年(1.5%) | 約4,275万円 | 約3,433万円 | 約2,455万円 | 約1,319万円 |
仮に25歳で住宅ローンを組み、5000万円を50年の期間で借入した場合、金利により残債は異なりますが、上記のように40年後の65歳の時点で1000万円以上のローンが残る計算になります。
定年を迎えた後に、月々10万円以上の返済はとても大変です。計画的に繰り上げ返済を行う必要性があります。
利息の総支払が大きくなる
返済期間が長くなると、利息の総支払いの額が大きくなります。以下では、5000万円と6000万円を35年と50年で借入した場合の総利息を比較しています。
借入5000万円の総利息額を比較する
返済期間(金利) | 総利息 | 総支払額 |
---|---|---|
35年(0.7%) | 約639万円 | 約5,639万円 |
50年(0.7%) | 約927万円 | 約5,927万円 |
35年(1.5%) | 約1,430万円 | 約6,430万円 |
50年(1.5%) | 約2,110万円 | 約7,110万円 |
借入6000万円の総利息額を比較する
返済期間(金利) | 総利息 | 総支払額 |
---|---|---|
35年(0.7%) | 約766万円 | 約6,766万円 |
50年(0.7%) | 約1,112万円 | 約7,112万円 |
35年(1.5%) | 約1,715万円 | 約7,715万円 |
50年(1.5%) | 約2,532万円 | 約8,532万円 |
繰り上げ返済をせずに、そのまま50年間の返済をすると仮定すると、利息の総支払額は35年と比較して約1.5倍まで大きくなります。
できるだけ早い段階で繰り上げ返済を行い、元金を減らしていく事で、最終的な利息の支払い額を抑えることができます。
老後の返済ができるかどうか
50年ローンを利用した場合、25歳で借入をしても完済時年齢は75歳になります。
定年を迎えて再雇用があったとしても、年収は下がる可能性が高いですし、退職金で返済を考える人もいますが、老後の資金も必要となります。50年ローンを検討する場合は、計画的な繰り上げ返済を考えることが重要です。
しっかりと計画を立てて慎重な判断をしましょう!
これまでに、50年の住宅ローンを扱う金融機関の紹介と、50年ローンのメリット・デメリットについて解説してきました。50年の住宅ローンでは、定年後の残債や、利息の総支払額を考えると、繰り上げ返済を視野に入れない選択肢はないように感じます。
「これから収入が大きく上がっていく」「近い将来に共働きが可能になる」など、具体的に繰り上げ返済の予定を立てられる世帯では有効的に活用することも可能です。
将来的な退職金や、親からの相続遺産などを視野に考える人もいますが、20代で40年以上先の老後のことを想像するのはとても難しいことです。
それぞれ考え方や価値観は異なりますが、金額が大きければ大きいほど、早い段階からしっかりと対策を講じることをおすすめします。
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