【住宅ローン借り換え】期間延長できる7つの銀行と失敗例はこれだ!

「住宅ローンの支払いが厳しくなってきた…でも、借り換えて期間を延長できるのかな?」

そうお考えの方は少なくありません。実は、住宅ローンの借り換えは、金利を下げるだけでなく、返済期間を延ばして毎月の負担を軽減する有効な手段です。

しかし、誰もが簡単にできるわけではなく、年齢やローンの残存期間、そしてどの銀行を選ぶかによって、その可否は大きく左右されます。

この記事では、期間延長に対応している銀行を具体的に紹介するとともに、ありがちな失敗例から、後悔しないためのポイントまでを徹底解説します。

この記事を読めば、あなたの状況に合った最適な選択肢が見つかるはずです。

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目次

住宅ローン借り換えで期間延長は可能?

ここでは、借り換えによる期間延長について詳しく解説します。

借り換えの基本

住宅ローンの借り換えには大きく2つの目的があります。

  • 金利を下げて総返済額・月々の返済負担を軽減する
  • 返済期間を延長して月々の返済負担を大幅に軽減する

特に「毎月の支払いが厳しい」と感じている人にとっては、期間延長による月々の返済額の軽減が大きなメリットになります。たとえば残り25年のローンを30年に延長すれば、毎月の返済額は減少し、家計のやりくりがしやすくなります。

延長の可否は年齢・返済年数・銀行ごとの基準による

借り換えで返済期間を延長できる金融機関はごくわずかです。特に、35年ローンを組んだ世帯が返済期間を延ばそうと考えると、審査対象になる金融機関は限られます。

金融機関ごとに定められた審査基準があり、主に次の条件が審査基準となっています。

  • 完済時年齢:多くの銀行は「完済時年齢75歳~80歳未満」を上限にしています。完済時年齢を超える期間での借り換えはできません。
  • 借入年数の上限:ほとんどの金融機関は、住宅ローンの残存期間を上限に借り換えの商品を展開しています。20年や30年ローンを組んだ場合では、「35年-住宅ローンの経過期間」を上限としている金融機関は複数ありますが、35年ローンから期間延長できる金融機関はごくわずかです。
  • 返済負担率:延長しても返済額が年収に対して過剰であれば、審査で否決される可能性があります。

つまり、「年齢」と「銀行の基準」が期間延長の可否を左右します。

借り換えで期間延長できる銀行と条件

住宅ローンの借り換えで期間を延長できるかどうかは、既存ローンの借入期間や銀行ごとの商品設計によって異なります。

35年以上の住宅ローンでも期間延長できる金融機関

35年ローンを組んだ方でも、借り換えにより期間延長できる金融機関は以下の通りです。
※全ての金融機関とは限りません。

ARUHI(全国)

ARUHIのフラット35を利用すれば、長期優良住宅の場合に限り最大で35年の返済期間に延長が可能です。完済時年齢は80歳となり、ペアローンは対象外となります。

長期優良住宅であれば、「50年-ローン経過期間」or「35年」のどちらか短い方が上限となるので、45歳以下なら最大で35年ローンで借り換えが可能となります。

例えば、35年ローンで5年の返済期間が経過している場合、要件を満たせば残存期間30年→35年ローンに借り換えすることが可能です。

借り換えの詳細はこちら

金利タイプ固定金利
金利【フラット35:借り換え金利】
15年~20年:年1.48%~
21年~35年:年1.87%~
【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数ご融資金額×2.2%(最低額:220,000円)
保証料0円
借入形態単独ローン
連帯債務
返済期間最長35年
完済時年齢80歳
繰り上げ
返済
一部
【フラット】
無料
※インターネットサービス「住・My Note」の場合は10万円以上、金融機関窓口の場合は100万円以上です。
繰り上げ
返済
全額
【フラット】
無料
融資金額8000万円以内
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
デメリット長期優良物件以外は「35年-ローン経過期間」が最大
ARUHIの団信はこちら
スクロールできます
団信の種類金利上乗せ対応商品
新機構団信金利上乗せなしフラット35
ペア連生団信(デュエット)年0.18%フラット35
3大疾病付機構団信年0.24%フラット35

ARUHIの団信こちら:フラット35

SBI新生銀行

SBI新生銀行は、残存期間に関わらず年齢制限を満たせば、最大で35年に延長して借り換えすることが可能です。

完済時年齢は80未満となりますので、45歳以下なら最大で35年ローンに借り換えが可能です。また、借り換えの場合でも、変動金利の利率は低水準となります。

ただし、SBI新生銀行には、一般的な変動金利に適用される「5年ルール」「125%ルール」は適用されません。

5年ルール・125%ルールとは?

  • 5年ルール:返済額の見直しを5年ごとに行う
  • 125%ルール:返済額の上昇を前回の125%までに抑える

これらのルールは、急激な金利上昇による返済額の激変を緩和するためのものですが、あくまで返済額の上昇を抑えるものにすぎません。金利が上がった場合、毎月の返済額に占める利息の割合が増え、元金の返済がなかなか進まない、つまり問題を先送りにしている状態になります。

5年ルールや125%ルールは、確かに安心感はあります。しかし、多くの利息を支払う要因になることも理解しておきましょう。

金利タイプ変動金利or固定金利
金利【お借り換えの方】
変動 : 0.59~
固定(10年) : 1.6~
【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数料借入金額×2.2%(税込)
保証料不要
※審査結果により加入が必要なこともあり
(審査内容により保証料かかる)
借入形態単独ローン
ペアローン
収入合算
返済期間最長35年
完済時年齢80未満
繰り上げ
返済
一部
無料
繰り上げ
返済
全額
無料
※安心Wパックで5年以内の完済は165,000円
融資金額500万円以上3億円以下
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
特典金利優遇キャンペーンあり
※詳細はこちら
デメリット・5年ルールおよび125%ルールは適用されない
・連生団信の取り扱いはなし
SBI新生銀行の団信はこちら
スクロールできます
団信の種類金利上乗せ障内容
一般団信
※安心保障付
金利上乗せなし死亡、高度障害状態に加え、所定の要介護状態
ガン団信年0.1%がんと診断された場合など

SBI新生銀行の団信

常陽銀行(関東・東北)

常陽銀行は、茨城県に本店を置く地域密着型の金融機関です。金利は低水準に抑えられており、団信保険料も銀行が負担するため無料で付帯されています。

常陽銀行の借り換えは、「40年-ローン経過期間」を上限としており、完済時年齢は80歳未満です。35年ローンを組んだ方でも、年齢の要件をクリアできれば最大で約5年の期間を延長することができます。

常陽銀行の住宅ローンは、茨城県・宮城県・福島県・群馬県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都の各エリアにお住まいの方(予定含む)やお勤めの方がお申し込みいただけます。

金利タイプ固定金利or変動金利
金利【借り換えの金利】
変動金利 : 年0.950%~
固定金利(10年) : 年1.775%~

固定金利(3年) : 年0.625%~
全期間固定金利:年1.850%~
【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数お借入金額の2.2%(税込)
保証料無料
借入形態単独ローン
連帯債務
返済期間「40年-ローン経過期間」
長期ローン
(金利上乗せ)
基準なし
※審査結果により異なる
完済時年齢80歳未満
繰り上げ返済
一部
無料
繰り上げ返済
全額
無料
融資金額1,000万円以上5,000万円以下
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
特典インターネットでのお申し込みで取扱手数料5,000円割引
※予告なく変更または終了することがあります
デメリット地方銀行のため地域が限られる
常陽銀行の団信はこちら
スクロールできます
団信の種類金利上乗せ保障内容
一般団信金利上乗せなし死亡・所定の高度障害状態
がん保障付き団信年0.1%がんと診断確定されたらローン残高が0円に
全傷病保障特約年0.2%全ての傷病による一定の障害状態も保障
連生がん保障付き住宅ローン年0.3%連帯債務者がん保障

常陽銀行の団信
連生がん保障付き住宅ローン

35年未満の住宅ローンで期間延長できる金融機関

25年ローンや30年ローンなど、35年未満で住宅ローンを組んだ方なら、借り換えで返済期間を延長できる金融機関を紹介します。

紹介する金融機関は、「35年-ローン経過期間」を上限で借り換えが可能です。

住信SBIネット銀行(全国)

住信SBIネット銀行の借り換えは、完済時年齢が80歳未満で「35年-ローン経過期間」を上限として最大は29年まで返済期間を延長することが可能です。35年ローン以上のローンを住んでいる場合は、残存期間が最大となり、最長46年までとなります。

借り換えの期間はこちら

一般団信と全疾病保障が基本付帯されており、さらに50歳以下なら三大疾病50%保障も金利の上乗せなしで付帯されます。さらに、先進医療特約も付帯

保障内容が充実しているため、万が一のことがあっても安心感が高いのが大きな強みです。

金利タイプ固定金利or変動金利
金利【借り換えの金利】
• 変動 : 年0.698%~
• 固定金利(10年) : 年1.739%~

【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数料借入金額×2.2%(税込)
保証料0円
借入形態単独ローン
ペアローン
収入合算
返済期間35年以内
35年-ローン経過期間
※最大29年
35年以上
住宅ローン残存期間
※最大46年
長期ローン
(金利上乗せ)
35年超~40年以内:+0.07%
40年超:+0.15%
完済時年齢80歳未満
繰り上げ
返済
一部
無料
繰り上げ
返済
全額
変動金利適用期間中 : 無料
固定金利適用期間中 : 33,000円(税込)
融資金額100万円以上3億円以内
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
特典提携NEOBANKの住宅ローンならマイルやポイントが貯まる
デメリット・連生団信の取り扱いは無し
住信SBIネット銀行の団信はこちら
スクロールできます
団信の種類金利上乗せ保障内容
一般団信金利上乗せなし死亡・所定の高度障害状態
全疾病保障金利上乗せなし疾病やケガで働けなくなった場合の保障(所定の就業不能状態を保障)
3大疾病50%保障特約金利上乗せなし3大疾病と診断された場合に住宅ローン残高の50%を保障(50歳以下の場合)
3大疾病100%保障特約年0.2%
※40歳以上は0.4%
3大疾病と診断された場合に住宅ローン残高を全額保障
※50歳以下の場合です。

団信の詳細はこちら

三井住友銀行(全国)

三井住友銀行の借り換えは、完済時年齢が満80歳で「35年-ローン経過期間」を上限として返済期間を延長できます。

借り換えの融資期間はこちら

一般団信が無料で付帯するほか、万が一に備える保障が充実しています。

連帯債務者向けの「クロスサポート(連生団信)」は金利に0.18%、病気に備える「8大疾病保障」は金利に0.3%を上乗せで付帯できます。

Oliveアカウントを利用している方には、住宅ローン契約でVポイントが+1%還元される特典も用意されています。コンビニや大手外食チェーンなど、日常の買い物でポイントを貯められます。

急な出費や収入減に備える「ライフイベントサポートプラン」は、最長6カ月間ローンの返済を利息のみにできる心強いサービスです。

金利タイプ固定金利or変動金利
金利【借り換えの金利】
• 変動 : 年1.025%~
• 固定金利(10年) : 年2.90%~

【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数料定率型
借入金額の2.2%(税込)
定額型
110,000円(税込)
保証料一括払いの目安
(ご融資金額100万円につき)
返済期間15年 : 11,982円~47,918円
返済期間35年 : 20,620円~82,437円
※金利上乗せの選択も可能
借入形態単独ローン
連帯債務
返済期間35年-ローン経過期間
完済時年齢満80歳
繰り上げ
返済
一部
ネット手続き:無料
窓口手続き:16,500円(税込)
※1万円以上から
繰り上げ
返済
全額
ネット手続き:無料
窓口手続き:33,000円(税込)
融資金額100万円以上3億円以内
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
特典Oliveアカウント利用でVポイント還元
デメリット借り換えの金利水準は少し高め
三井住友銀行の団信はこちら
スクロールできます
団信の種類金利上乗せ保障内容
一般団信金利上乗せなし死亡・所定の高度障害状態
クロスサポート年0.18%ご夫婦がペアで加入。どちらかが死亡・高度障害状態になった場合、残債を保障。
8大疾病保障付団信年0.3%8大疾病と診断された場合に住宅ローン残高を全額保障
がん保障付団信年0.1%がんと診断された場合に住宅ローン残高を全額保障

三井住友銀行の団信

楽天銀行(全国)

楽天銀行の借り換えは、完済時年齢が満80歳で「35年-ローン経過期間」を上限として返済期間を延長できます。

年収や住宅ローンの返済期間など、一定条件をクリアすることで特別金利の適用もあります。
借り換えの特別金利はこちら

楽天銀行の住宅ローンは団信も充実しており、がん保障(50%保障)や全疾病特約が金利上乗せなしで利用できるのは大きなメリットです。

より手厚い保障を求める方には、金利上乗せで100%保障のがん団信や夫婦連生団信も選択できます。

また、融資手数料は一律のため、一般的な2.2%と比べると1,500万円以上の借り換えならお得に利用できます。

金利タイプ固定金利or変動金利
金利【借り換えの金利】
• 変動 : 年0.728%~
• 固定(10年) : 年2.288%~
【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数料借入額にかかわらず330,000円(税込)
保証料0円
借入形態単独ローン
連帯債務
返済期間35年-ローン経過期間
完済時年齢満80歳
繰り上げ
返済
一部
無料
※1万円以上から
繰り上げ
返済
全額
無料
融資金額100万円以上2億円以内
外部提携
サービス
特典楽天ポイントプレゼントキャンペーン
デメリット・借入額が少ないと手数料が高く感じる
・土日祝は電話相談不可
楽天銀行の団信はこちら
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団信の種類金利上乗せ保障内容
一般団信金利上乗せなし死亡・所定の高度障害状態
がん保障(50%保障)金利上乗せなしがんと診断された場合に住宅ローン残高の50%を保障
全疾病特約金利上乗せなし8疾病・ケガで就業不能状態になった場合の保障
100%保障がん団信(全疾病特約付)年0.2%がんと診断された場合に住宅ローン残高を全額保障
夫婦連生団信年0.2%ご夫婦がペアで加入。どちらかが死亡・高度障害状態になった場合、残債を保障。
がん保障は50歳以下

団信はこちら

みずほ銀行(全国)

みずほ銀行の借り換えは、完済時年齢が81歳未満で「35年-ローン経過期間」を上限として返済期間を延長できます。

団信付きの変動金利は業界内でも低水準です。特に、がん団信の特約は金利に0.1%の上乗せで利用できます。

ペアローンに対応した「ペアローン団信」は、いずれか一方に万が一のことがあった場合に住宅ローン残高が0円になる保障で、金利に0.2%上乗せで利用可能です。

お子さんの成長やライフイベントに合わせて、返済額を変更できるサービスが付帯されている点も魅力です!

金利タイプ変動金利or固定金利
金利【借り換えの金利】
変動 : 0.525~
固定(10年) : 1.9~
【注意】必ずご自身で公式サイトの最新金利をご確認ください。
金利はこちら
融資手数料手数料型
借入金額×2.2%(税込)
保証料一括型
不要
借入時負担ゼロ型
不要
保証料保証料一括型
期間35年の場合は1,000万円あたり206,110円~721,470円
借入時負担ゼロ型
※0.2%程度の金利上乗せ
借入形態単独ローン
ペアローン
返済期間35年-ローン経過期間
完済時年齢81歳未満
繰り上げ
返済
一部
インターネット手続き:無料
店舗:33,000円(税込)
繰り上げ
返済
全額
インターネット手続き:無料
店舗:33,000円(税込)
融資金額50 万円以上3億円以内
外部提携
サービス
 
※モゲチェックは審査通過確率を提示!
特典【子育て応援サービス】
・子育て期間中の返済額を増減
・多目的ローンの金利優遇
・特定の商品・サービスを割引価格でご利用
デメリット
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団信の種類金利上乗せ保障内容
一般団信金利上乗せなし死亡・所定の高度障害状態
がん団信年0.1%がんと診断確定されたらローン残高が0円に
ペアローン
団信
年0.2%ペアローン。いずれか一方に万が一のことがあった場合、残債を保障。
ペアローン
団信
(がん保障)
年0.2%ペアローン。いずれか一方に万が一のことがあった場合、またはがんと診断確定された場合、残債を保障。

みずほ銀行の団信
みずほ銀行のペアローン団信

既存の住宅ローンを延長できるケース

借り換えをせず、今の住宅ローンの返済期間だけを延ばしたいと考える人もいるでしょう。結論として、それは可能な場合もありますが、対応してくれるとは限らず審査も厳しいのが現状です。

一般的に、既存ローンの延長が認められやすいのは、以下の条件を満たしている場合です。

  • 返済の遅延や延滞がない
    これまでの返済実績は最も重視されます。延滞履歴があると、延長の交渉には不利です。
  • 安定した収入がある
    今後も安定した返済が見込めるかが審査されます。
  • 完済時年齢の上限に収まる
    多くの銀行は「完済時年齢80歳未満」を条件としています。延長によりこの年齢を超える場合は、延長できません。

既存ローンの延長を希望する場合は、まず借り入れ先の銀行に相談する必要があります。

【相談から契約までの流れ】

  1. 銀行に相談し、延長希望年数や理由を伝える。
  2. 収入証明書などの必要書類を提出する。
  3. 銀行の審査が行われる。
  4. 承認されれば、契約変更の手続きをする。

注意点として、延長が認められても金利は下がらない可能性が高いため、総返済額が増える可能性があります。また、延長に対応していない銀行もあるため、早めに確認することが大切です。

借り換えと既存ローン延長、どちらが良い?

住宅ローンの返済負担を軽減したいとき、選択肢は大きく2つあります。

ひとつは新しい銀行へ借り換えて期間を延長する方法、もうひとつは現在利用している銀行に期間延長を相談する方法です。それぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらが自分に合っているかを比較して判断することが重要です。

ここでは、それぞれの選択肢について、具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。

借り換えのメリット・デメリット

借り換えは、現在のローンを完済し、新しい金融機関から新規でローンを組むことです。金利や返済期間などの条件を見直せるため、大きな効果を期待できますが、同時に費用や手間もかかります。

メリット

  • 金利を下げられる可能性が高い
  • 返済期間を延長でき、月々の負担を大きく軽減できる
  • 複数の銀行を比較して、自分に有利な条件を選べる

デメリット

  • 保証料・事務手数料・登記費用など、数十万円単位の諸費用が発生する
  • 審査に時間がかかる(2週間〜1カ月程度)
  • 延長しすぎると総返済額が増える

既存ローン延長のメリット・デメリット

既存のローン期間延長は、現在借りている銀行と交渉して、返済期間を延ばしてもらう方法です。借り換えに比べて手軽ですが、希望が通らない場合もあります。

メリット

  • 借り換えに比べて諸費用が少ない
  • 手続きがシンプルで、借り換えより早く結果が出やすい

デメリット

  • 延長に応じてくれるかどうかはケースバイケース
  • 金利はそのままの可能性もあり、返済総額を減らす効果は期待できない
  • 性格によっては相談しにくい内容

どちらを選ぶべきか?

最終的にどちらを選ぶべきか、ご自身の状況と希望に合わせて判断することが大切です。

月々の返済額を大幅に下げたい人は、借り換えによる「金利引き下げ+期間延長」を検討した方が有利です。一方、借り換えにかかる費用を負担したくない人や、「金利はそのままでよいからとにかく延長したい人」は、既存ローン延長を銀行に相談する価値があります。

結論としては、まずは借り換えシミュレーションをして「どのくらい返済額が下がるか」を具体的に把握することが、適切な判断を下すための第一歩となります。

借り換えに関するよくある疑問

住宅ローンの借り換えや延長を検討している人からは、実際に手続きを進める前に多くの疑問が寄せられます。ここでは代表的な質問を整理して解説します。

借り換えはいつから可能?

一般的には住宅ローンを組んで1年以上経過してから借り換えが可能になるケースが多いです。これは、返済実績を確認するために金融機関が一定期間の履歴を求めるためです。

ただし、金融機関により明確な基準を設けていない場合や、2年~3年などの返済実績を考慮して審査する場合もあります。

他のローンで返済負担を軽減する手段は?

を検討する人もいます。しかし、この方法はおすすめできません。

  • フリーローンやカードローンの金利は、住宅ローンよりはるかに高い(年5〜15%程度)
  • 一時的に返済を楽にできても金利負担が重くなり、結果的に総返済額が大きく膨らむ
  • 信用情報に影響し、将来的な借り換え審査に不利になることもある

したがって、住宅ローン返済の負担軽減にはフリーローンを使わないほうが無難です。正規の方法である「借り換え」や「既存ローン延長」で対応することをおすすめします。

イオン銀行の住宅ローンは、借り換えにより期間延長できる?

できません。
イオン銀行の借り換えは、原則として対象となる住宅ローンの残存期間の範囲内です。

※イオン銀行が取り扱うフラットなら「35年-ローン返済期間」を上限に借り換えが可能です。

住宅ローン借り換えの失敗例とは?

住宅ローンの借り換えは、家計にとって大きなメリットをもたらす一方、準備や知識が不足していると、かえって損をしてしまうこともあります。ここでは、ありがちな失敗例から、成功するための具体的なポイントを見ていきましょう。

金利が下がったのに諸費用で損をした

「金利が下がったからお得!」と安易に飛びつくと、数十万円かかる事務手数料や保証料などの諸費用で、結局はトータルの支出が増えてしまうことがあります。

金利の数字だけでなく、諸費用を含めた総コストで判断することが重要です。

期間延長により総返済額が増大した

毎月の返済額を減らすために安易に返済期間を延ばすと、総返済額が数百万円単位で増えてしまう可能性があります。

毎月の負担軽減ばかりに目を向けると、最終的に支払う利息が膨らみ、家計全体で大きな負担になりかねません。

審査に通らず時間だけ無駄にした

住宅ローンの借り換えには、現在の状況に応じた厳しい審査があります。事前に自身の年収や返済状況を確認せずに申し込んでしまうと、審査に落ちてしまい、無駄な時間と労力を費やしてしまうことになります。

なら、借り換えの効果や審査通過確率を把握できるため、比較が容易になります。

フリーローンを利用して金利負担が増えた

「借り換えができないから」と安易にフリーローンやカードローンを利用して返済を賄うのは非常に危険です。

住宅ローンに比べてはるかに高い金利(年5~15%)を支払うことになり、一時的にしのげても、結果的に家計を圧迫することになります。

まとめ:借り換え・延長で後悔しないための4つのポイント

ここでは、住宅ローンで後悔しないための4つのポイントを紹介します。

1. 総返済額と月々の負担を必ずシミュレーションする

最も大切なのは、「毎月の返済額がいくらになるか」だけでなく、総返済額がどう変わるかを両方シミュレーションすることです。期間延長は月々の支払いを楽にしますが、総返済額は増える傾向にあります。複数のパターンを試算し、自分に合った最適なバランスを見つけましょう。

2. 借り換えと既存ローン延長を比較する

返済を楽にする方法は、借り換えだけではありません。現在借りている銀行に期間延長を相談する方法もあります。

  • 借り換え
    金利を下げつつ期間を延ばせる可能性があるが、諸費用がかかる。
  • 既存ローン延長
    費用は抑えられるが、金利は変わらない場合が多い。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、どちらが自分の状況に合っているか比較検討することが成功への近道です。

複数の銀行を比較する

一つの銀行の情報だけで判断せず、複数の銀行の条件(金利、諸費用、審査基準など)を比較することが大切です。を積極的に活用して自分に最適なプランを見つけましょう。

専門家に相談する

住宅ローンは人生を左右する大きな決断です。自己判断だけで進めるのではなく、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、客観的なアドバイスをもらうことも、失敗を防ぐ上で非常に有効な手段となります。

住宅ローンの借り換えや期間延長は、月々の負担を軽減できる有効な手段です。しかし、本当に返済が厳しくなってから動くのではなく、家計に少しでも負担を感じ始めた段階で検討を始めることが大切です

これらのポイントを踏まえ、後悔のない判断をしてください。

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